半世紀以上にわたって島原半島の建築を支え続けてきた、本村工務店。現代表は、創業者から教えられた言葉を今も忘れない。
「みんなが嫌がる仕事ほど、みんなから信頼される仕事だよ」
工事はキツく、汚く、時には危険も伴う。だけど、下手な仕事は絶対にできない。安全で、居心地の良い建物づくりの信念で造り続け、地域の人たちの信頼を積み重ねていった。
「ゼロから携わって、苦労して造って。それでも、最後にお客様からの『ありがとう』の一言があると、それまで苦労した思いが全て吹き飛ぶような達成感があります。そして、車に乗ったり、歩いたりして自分たちが造ってきた建物が目に入ってくる度にそのことを思い出します。形として残り続ける、私たちでしか味わえない風景です」
「会社にはほとんどおらず、どこかの現場にいることがほとんど。それだけ、現場が好きだし、現場で汗をかいて働いてくれている社員や職人を気掛けています」
破顔一笑で語る社員や代表の顔が、全てを物語っていた。家づくりを大事にする、その社員を大事にする代表だから、今の本村工務店がある。
今日もまた、人々の夢をのせて、未来へと紡ぐ建物を造り続ける。